17歳の少女に言われた一言【前編】

Takenori自身がこの記事を読み終わるまでにかかった時間は約2分です。

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今日という日に僕は、ある17歳の少女が言い放った一言をきっかけに、久しぶりに涙を流した。

僕が住んでいる家の近くにある、少し大きな複合施設の中の、某有名ドーナツ店のイートインスペースでの出来事だった。

このブログを書いている時点で、涙を流したときから数時間が経っているが、少女が言った言葉が今も耳の中でこだましている。

少女との出会い

少女と出会ったのは今日が初めてであった。

近所にある複合施設の中の、とある女性用の服やカバン、そして雑貨品等を販売している店の中で、僕は少女と初めて顔を合わせた。

現在恋人はいない僕がなぜ、女性用品を扱っている店に行ったのかというと。

古くからの友人の1人が、

「もしかしたら結婚をするかもしれない、2歳年上の女性に迫られている。」

という状況になるくらい進展している相手がいると聞いたので、それならば友人である僕から何かプレゼントの1つや2つでも渡して(相手側の気持ちをより高めて)あげようと思い立ち、貴重な土曜日のアフタヌーンに足を複合施設へと向けたのだった。

着いてしばらく店内を物色していた僕は、しばらくして後悔する羽目に。

なにやら奇声を発している女性客がいるではないか。物色している僕の耳に入ってくる奇声を聞いていて判断がついたのは、幸いなことに奇声は誰か他人に対する敵意を持ったようなものではなく、何に向けているのかがわからない類の奇声である、ということだ。

こういうとき、僕は何があっても奇声の発信源を見ないことにしている。

理由は、奇異の目を向ける自分になりたくない、というのが1つ。

もう1つが、奇声の発信源と目を合わしたくない、イコール因縁を付けられたりして無駄な感情を宿したり時間を消費したくない、という理由。

いろんな人がいるからね、この世の中は。

そして特別その場から遠ざかる理由もないことだし、それからもしばらくの間は店内を物色していたんだけど。そんな僕の目の前にふと現れたのが、天使と形容しても遜色のない程の可憐な少女であった。

その少女は背もたれのないイスに腰掛けていて、片足だけ靴を脱いだままで特別何をするでもなく佇んでいた。

と思った瞬間、

「〇×▲□!!」

なる、まるでアリアナグランデかテイラースウィフトか、はたまたセリーヌ・ディオンかというような声色で何かを叫び出した少女を目の当たりにしている自分がいた。

きっかけ

「さっきの奇声の発信源はこの子…?」

と思うと同時に、気が付けば手の届くくらいまでの近い距離に接近してしまっていた自分がいることに気づき、いかに相手に嫌な気持ちをさせることなく遠ざかるか、ということを考えている自分がいた。

本音を言うと、その少女の声を僕は潜在意識の中で、インコやオウムが喋っているような声、だと感じていた。

あの少し甲高い、特徴があるようで特徴のない声色だ。

人口の多い都市部の街中や、電車を利用したときに、たまに遭遇することのある奇声を発しながら歩いたり立ち止まったり、あるいは座り込んでいる、そういう人たち。

僕は少女のことを、そういう人たちと同じタイプの人だと考えていた。

よりにもよってその少女は、僕に向かって何かを言いながら手を振ってきたのだ。手を振ると言っても、可愛い仕草で「ゴキゲンあそばせ~」なんて感じではなく、まるでアサシンのような手の動きの速さで以て卓球のスマッシュをするかのような動作。

チラ、チラ、とこちらを何度も見ながら、何かを言いながら、スマッシュを打つ素振りを見せる少女。

こういうとき、人としてどういう行動を取るのがベストなのだろうか。あるいはベターなのだろうか。

こういうとき、人間性を試される瞬間が正にこのとき、くらいに思ってしまっても、それは大きな間違いとまでは誰も思わないハズだ。

僕は平然を装い、少しだけ眉を上げて、

「どうしたの?」

という気持ちを顔で表現すると共に、声をかけることでも少女の動向を確かめてみた僕は、後になってそんな自分が取った行動を心から誇らしく、また単純に

「あのとき声をかけて本当に良かった」

と思うこととなる。


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