本当に伝え方が9割?

Takenori自身がこの記事を読み終わるまでにかかった時間は約2分30秒です。

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約60万部もの発行部数を誇る、

「伝え方が9割」

というビジネス書のベストセラー。

著者はコピーライターの佐々木圭一氏であり、僕はこの方にお会いしたことがある。

と言っても、超大手の監査法人企業が開催した佐々木氏のセミナーに参加しただけであり、そのときにチラっとお話しただけなので、ビッグバンレベルで他人に間違いないのだが。

セミナーに参加した経緯

もう3年か4年か5年程前、ある企業の代表の方に誘われるがまま、僕は佐々木氏のセミナーへと向かった。

それまでは佐々木氏の名前など聞いたこともなかったが、セミナーの内容に興味を持った僕はすかさずgoogleで

「佐々木圭一」

と検索し、その結果をじっくりと読み漁った結果、セミナーに参加することを決めた。

あの「郷ひろみ」や「ケミストリー」のオリコン1位にも輝いたことのある曲の歌詞を手掛けた人とあっては、

「文章による伝え方も相当にくせ者だろう」

と考えたことが一番の理由だ。

何よりセミナーを開催する時点で、氏の「伝え方が9割」はベストセラーと称されるほど売れていたので、それも後押しとなった。

セミナー参加料や移動費は全てお誘い頂いた方が負担してくれる、というのは理由には含まれてはいない。当然だ。

そうしてセミナー当日、誘ってくれた企業の代表が運転するカイエンの助手席に乗り込み、大阪のセミナー会場を目指した。

到着した会場でのセミナーには、100名を超える人数もの人が既に席に座っており、僕が着いた席の両隣の方とも名刺交換をしたが、

「こんな大手の企業の役員までセミナーに来るんだ…!」

と素直に思えてしまうほどの大手企業の方々も参加されていて、そんな方々と同じ場にいることで、僕はちょっとした「仕事が出来る男」気分だった。

セミナーでは氏の話を聞くだけではなく、その話を実践して身に着けるためと題されたロールプレイングも行った。

そのロープレで、氏と実際にやりとりをするのに選ばれたのが、なんと僕であった。

氏が「今話したことを、僕と実際にしてみましょう!してみたい方は手を挙げて下さい!」

と言われたときに、全くもって微動だにしなかった僕の姿が氏の目線の先にあったのだろう。

手も挙げていない僕をなぜ選んだのかはわからないが、選ばれた僕は話をほとんど聞いていなかったので何をするのかも全くわからなかった。

が、そんなことを言える雰囲気でもないので、持ち前のアドリブセンスで乗り切ってやろうと颯爽と参加者たちの前へと躍り出、氏と向かい合った。

幸いだったのは、話は全てあちらから振ってきてくれたことだ。

「こういう質問をされたらどう返しますか?」

「こういうシチュエーションならなんと言いますか?」

など、こちらが答える前の段階を用意してくれるので、内心では

「これに対して答えることに、さっき話してたことが関係するんだろうな…」

と思いながらも、僕は僕なりに僕でしか返せないであろうと自負する言葉で以て返した。

これまた幸いなことに、会場ではそこかしこから笑い声が上がるほどの場を造り上げることに成功し、氏も

「僕が話したことより今の方がいいかもしれないですね。邪魔しに来たんですか。」

と冗談めいた口調で場を取り繕ってくれた。

集まった参加者の中から5名しかもらえないという、氏の手書きである手のひらサイズの「伝え方が9割の応用書」を頂くことに成功したが、それも程なくして行方不明となった。

セミナーを終えてから、少しお高いカレー屋さんで「1割~10割増しを選べます!」という激辛のカレーを食べたのだが、そのお店のテーブルに置きっ放しにしてしまった記憶が微かに残っている。

伝え方は9割かもしれないが、こういうお店のカレーの辛さは7割でもヤバイことになるということを、その日僕は知ることが出来た。

もちろんそのカレーも、セミナーに誘って頂いた方に奢ってもらったことは言うまでもない。

伝え方が9割かどうか

冒頭でも書いたが、佐々木氏の著書である

「伝え方が9割」

というベストセラービジネス書。

僕は手にして数ページを読んだことはあるが、その全てを読んだことはなく、また購入もしていない。

手にしたのだって、いつかお邪魔させて頂いたどこかの企業の担当者の机の棚にこの本があったから少し読んだだけという、その程度のもの。

僕は。

僕は伝えたいことを、僕なりの伝え方でその全てを伝えたい、と考えている。

氏の伝え方が9割には、誰かに何かを依頼するときに、ちょっとした一言を付け加えるだけで相手の答え方の幅を限定したり、いい気分にさせてこちらが得たい回答を引き出したりと、そういった技術か話術か的なことが書かれている。

世の中の僕以外の人にとってそれが必要なのかどうかはわからないしわかる必要もないが、少なくとも僕にとっては全く必要のないものであることは確かだ。

僕は。

僕なりの伝え方で伝えればいいと思っているし、そう在るように常に考えている。

仕事でも恋愛でも他どんなことにおいても、対人関係におけるものの成否を伝え方が9割も占めるというのなら、僕は残りの1割でさえもをこの手中にしてみせようじゃないか。

伝え方も捉え方も何もかも、自分の感情は自分が10割だ。


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