ポールスミスの財布を使い続けて10余年

Takenori自身がこの記事を読み終わるまでにかかった時間は約1分30秒です。

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これまでの人生において、財布というものを自身で購入したことは、たったの1度だけ。

値段は確か8万円程だったと記憶している、ポール・スミスの財布だ。

ブランドというものに多少の興味を持ち始めた18歳の頃、

「なにかオシャレな服や靴はないかなー」

なんて思いながら百貨店をブラブラしていたときに、ふと目に入ったのが真紅の色をしたその財布だった。

財布には興味がなかったが、その色と形にひとめぼれしてしまって、思わず衝動買いをしたのだ。

随分と使い古したので真紅の影も形もなくなってしまい、かなりボロボロに痛んでしまっているが、それでも未だ使い続けている。

ポールスミスの財布

ポールスミス

1970年に創業されたポールスミス。

1909年創業のシャネルや、1921年創業のグッチといった名だたるブランドに比べれば、世に出始めたのは随分と遅れてからだが。

それが幸いしたのか、

「ひねりのあるクラシック」

をスローガンとするポールスミスのデザイン性は、20年と経たないうちに世界中に知れ渡ることになる。

ポール・スミス/wikipedia

10余年使い続けている理由

味がある、なんて言葉では片付けられないほどにまで数々の古傷を折ってしまった、このポールスミスの財布。

硬貨を入れる箇所の内面に至っては、こんなにまでボロボロに。

ポールスミスの財布の硬貨を入れる部分

人によっては、生活において常日頃から肌身離さず持つことになる財布がこんなにまでなってしまっているのは許せなかったり、金運が下がってしまったり、といった考えが浮かぶだろう。

でもそんなものは人それぞれで、誰にどう思われようともスーパーのレジでのお会計時には店員の目の前で財布を広げるし、女性と共に多少高価なレストランに食事に行ったときでも、女性の目の前でこの財布を取り出し支払うことに何のためらいもない。

金運に至っては上を見ればきキリがないし、そして下を見てもキリがない。借金もなく、日々の生活でストレスなく暮らせる程度の収入を得ることは出来ているのだから、生活が苦しい類の人と比べればまだいい方だと思っている。

そういえばこのポールスミスの財布、家のどこかにもう1つ眠っているはずだ。

1つ目を購入して1週間と経たないうちに、同じくポールスミスの鞄に財布と一緒に入れていたお弁当の汁がこぼれてしまって、財布に茶色の染みが出来てしまった。それが許せなかった、そんなことになることを予想しなかった自分が許せなかった。

そしてその日のうちに百貨店へと走ったのを覚えている。

他のどのブランドの財布に目を向けることなく、ただポールスミスの財布が販売されていた場所へと向かった。染みひとつない真紅の財布を求めて。

幸いにも全く同じものが販売されていたので、何の迷いもなく同じ財布を購入して、染みのないその姿に満足しルンルン気分で帰った。許せなかった自分のことなど完全に忘れて。

それからまた1週間と経たないうちに、全く同じ出来事が起こった。2つ目の財布にまで、お弁当の汁が付いて染みになってしまったのだ。

流石に3つ目を購入するということをいろんな面で止めた方がいい、止めないといけない、と考えたため、以前購入していたもう片方の財布の染みの大きさと比べて、持ち歩くことにする財布を決めた。

ブランドの財布に付いている染みの大きさで、日々持ち歩くための財布を決める人間も中々見つからないだろう。

あれから10余年。

気に掛けるブランドの方向性が変わったということもあって、新しい財布を購入することもなければ欲しいと思ったことすらない、あの頃の自分では到底考えられない思考を持っている現在の自分。

きっとこれからも、数年、数十年と、このボロボロになったポールスミスの財布を使い続けるんだろう。

財布がどうこうとか、ブランドがどうこうではなく、ただ自分が一度でも思い考えたことは最後まで遂行するというのが信念だから。


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