60歳還暦からの再スタート

Takenori自身がこの記事を読み終わるまでにかかった時間は約3分です。

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もう2週間ほど前のこと。

僕が22歳のときに知り合った美容室の経営者兼店長である方と、とある場所で偶然出会った。

20分程の立ち話の中で、その経営者の方から伝わってきたこと、そして感じ取ったこと。それは、

「成功を収めた人は、成功するかどうかがわからない他の経営者とは意識が違うな」

ということだった。

60歳で再スタート

今年で60歳を迎えるその方は、数十年に渡って経営してきた美容室を、ついに今年閉めるのだということだった。

この話には前振りがあって、美容室を閉める理由には「同じ美容室の別のスタッフを独り立ちさせるために」ということも含めてのことだと教えてくれた。

この方の考えや思惑はともかく、美容室を閉めるという話は少し前から知っていた。

「別のスタッフ」と以前偶然会ったときに、美容室を閉めるという話を聞かされていたからだ。

その別のスタッフが独立して美容室を開業することも知っていたし、なんならお店の場所を都合出来たのも僕が1枚絡んでいたりする。

と言っても、知り合いが経営していたお好み焼き屋が今はもうテナントとなっている場所を知っていたので紹介した、というだけのこと。

そのスタッフからは、60歳を迎える経営者の方が美容室を閉めた後どうするかということまでは、聞かされていなかった。

60歳の方には、「私のことは聞かされていますか?」と聞かれたので、正直に「いいえ、聞かされていません」と答えた。

するとその方は、「私も新しくお店を出すんです」と言い出したのだ。

やりたいことのために

「え?もう…結構いいお年ですよね…」とつい反射的に言ってしまったが、その方は不快に思う素振りも見せずに、

「ええ、もう今年で60歳で還暦を迎えるんですけども、働くということをやめてしまっては色々と支障をきたすと思いまして」

という風なことを言ってきたので、正直なところ感心というか、感嘆というか、そういう言葉で表現するしかない感情を持つしかなかった。

その方が言うには、スタッフを複数人以上雇っているとやはり収入を優先しないといけないことが多く、自分のやりたいことを優先することが出来ない状態が続く。

スタッフがいることで、助けられることもあるのはわかっているしお店として成り立っているのもわかる。

それでも死ぬ前に、自分1人で何が出来るかを知っておきたいし試しておきたい、とのことだった。

それを20台半ばから行っている僕に対して、嫉妬しているとも言われてしまった。

「そんなに良く言われるものではないですよ」

と返しはしたが、自分でも自分1人で何が出来るのか、ということのスタートを20代で切ることが出来たのは、心から良かったと思っている。

言い換えれば、20代だからこそ出来たもの、だという風にも思っていた。

失敗するにしても、早いうちに失敗すればやり直しもきく。

それが20代だっただけのこと。

少しだけ社会の潮流がわかってきたところで、その潮流に乗るか逆らうか。

乗ることが出来たのは、僕の身近で言えば超大手企業に就職したような同級生のことを指すのだろうか。もしくは親やその親から続く会社や店を必然的に継いだような同級生のことだろうか。

ともすれば、逆らうどころか足すら踏み入れなかった僕は、なるがままにただ自分の生きたいように生きてきただけ。

30代を迎えて思うこと、そして60歳でも再スタートを切ろうとする人がいるということを身近に感じて思うこと。

それは、失敗をするかもしれないが大切なのは挑戦をすること、ではなく。

挑戦をすることが大切なこと、でもなく。

やりたいことをするということは、挑戦でもなんでもなく、ただ自分の意思通りに生きる、ということ。

「その年でまだ何かを始めようとするなんて、すごいチャレンジ精神ですね」

と言った僕に対して、60歳のその方は、

「チャレンジとか挑戦とかそういうのではなくて、自分のやりたいことをしようとしているだけなんですよ」

と言った。

僕も、挑戦なんて大それたことを自分がやってのけているという自信過剰な気持ちは捨てて、自分の意思通りに生きている、と考えることが出来るようになろう。

そう思えた、20分の立ち話だった。


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